1on1 やるときの話

Sotaro KARASAWA
@sotarok’s scribble
6 min readMar 11, 2019

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マネージャーになりたててで 1on1 やりましょう的に会社やさらに上司や人事から言われたは良いものの、どうやったらいいのか、という人も多いので、そういう人のために、やるときのざっくりした話を書いていく。

超基本の基本は、やっぱりヤフーの1on1本が役に立つと思うので (そして軽く読めるので) 一回読んでみてほしい。

そしてここでは、そういうすごい基本的なことはわかったうえで、テクニックとして、こういう風にやってる、という実践的な話をしてみたい。

ここで言う1on1

そもそも「1on1しましょう」などといわれたときに、それが何の1on1なのか、というのがわからない人もいると思う。(わからない人は「マネージャーになりたてでわからん」人と「メンバーとしてそれをわかっていない」人の両方がいる)

「1on1」として設定されたミーティングの中には、単なる業務確認だったり、何かしらの業務や仕様の相談だったりするものもある。(まぁ、1on1 というのはその文字そのものには1体1で行うミーティング、以外に意味はないので、別にそれが悪くはないのだけど)。が、一旦、ここでは、マネージャーとメンバー(上司と部下)で定期的に行う1on1ミーティングについて話したいと思う。

(別の話で、直属のマネージャーではない人とやるナナメ1on1的なものも存在するが、それは一旦おいておく)

1on1の目的を明らかにする

↑上記で「単なる業務確認だったり」とあえていったのは、マネージャーとしての1on1ミーティングはそのためのものではない、からだ。業務確認は、日々のStand Up Meetingや、必要になったときの都度の相談でしてほしい。(後に補足するが、それを “絶対にしてはいけない” というわけでもない)

マネージャーとしての1on1は、

  • メンバーのための時間として定義し、メンバーの話を聞く
  • それは、業務や目標を達成していくうえでの様々な課題 (スキル的課題、人間関係的課題、) だったり、
  • メンバーのプライベートの状況 (ときにはセンシティブな話題) に関する話だったり、
  • 目標に対する達成度や問題解決、目標そのものの修正を行ったり、
  • 中長期的なキャリア形成やそれに対する具体的なアクションを確認したり、

する。やることは↑であるが、結局これらの話を通じて、

  • 相互の考え方を理解し、信頼関係を構築し、
  • メンバーの抱える課題を解決したり (あるいは解決するためのアクションを約束したり)
  • あるいは自分の持つ経験や知識に基づき、メンバーのモヤモヤを解消してあげたり、
  • あるいはそうした話を通じてメンバー自らが次にやってみることが明確になったり、
  • 終わったときには「よしやるぞ!」という気持ちになっている

ということが達成されるのが望ましい。

(まあ、と、簡単に言ってみたが、「やること」はできても「達成される」のはソコソコ難しい。)

1on1を始めるときに必ずそういうミーティングであるということを伝える

上記のようなことは、マネージャーだけが理解していれば良いというものではない。メンバーにとっても「これが自分のための時間であり、マネージャーをその時間フル活用する」というメンタリティになってもらう必要がある (特にジュニアなメンバーと接するときは「1on1って … なんか業務的なこと詰められるんでしょうか」と思ったりされるので注意)。

とりあえず始めるときに自分が必ず最初にいう言葉は以下である。

「これはあなたのための時間なので、業務相談したり、僕の方からアレコレ問い詰めたりしたいために設定している時間ではありません。業務相談なんかは普段からしてください。この時間は、どちらかというと、もうちょっと、あなたの抱える課題、疑問、モヤモヤしていること、あるいはプライベートのことを含む悩み、さらに中長期的なキャリア・目標それに対するアクションについて話す場にしたいです、そしてその話は基本的にはあなたから出してもらいたいです。僕との時間を活用してください。」

なんか文章にすると長ったらしかったのだけど、最初にこれを共通認識として持つだけで、一旦はミーティングの目的をお互いに理解した状態をつくる。

共有するDocsを作り、アジェンダを出してもらう、またそこにメモを書いていく

1on1 のときには、必ずメンバーと1:1で共有するドキュメントを用意する (僕の ”1on1" というフォルダには50を超えるファイルがあった)

そこには日付別に (降順に) トピックを作っていくイメージ

ちなみに超細かいが hoge/sotarok 1on1 のようにマネージャーの名前を後ろにつけておくと tab たくさんひらいたときに sota… sota… sota… ばかりにならずにわかりやすい (細かッ
  • 1on1までに、メンバーのほうから今日話したいことが何かあれば書いておいてもらう
  • さらにその日話したコトをざっくり書いておく
  • また、その日話して、メンバーのアクション、マネージャーのアクションそれぞれ、約束した TODO があれば書いておく

特に、前回話したことがなにか、をそこに書いておくことは、後にお互いに振り返ったり、約束のアクションをとったかどうかの確認にもなるのでオススメである。

Google Docs なら TODO にしたことをこうやって comment にしておいて終わったら Resolve にするのがオススメ

(あ、そうそう、それから、1on1 中に、Slackを見たり内職をしたりするのはクソNGなので注意してほしい。Docsを使うとPCに向かうことになるが、自分の場合「基本的にはログをとるためのPC開いてるよ」ということを明言している。緊急事態が発生した等でどうしてもSlack等を見ざるを得ない場合は、中断・延期を申し出るようにする。)

時間がなくなったので続きはまた今度

そろそろ時間がなくなったのでw、そして長くなってきたので、

  • どのような頻度でやるのか、
  • こういう話が出たときはどうするのか、
  • マネージャーとして1on1に挑むときのメンタリティ

などについて次回書きます。

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