会社のエンジニアブログを書くこと
エンジニアブログを立ち上げたいんですけど、という話を相談ここ最近何件か立て続けに合ったので、なんかざっくりですがアウトプットしておこうと思います。
自分が過去に今の会社で立ち上げたときに社内に書いた文書をちょっとアレンジしたものです。何かの参考にしてもらえるとうれしいです。
なぜやるか
- 会社の技術ブランディングを高めたい
- って、これに尽きるんだけど、技術ブランディングというのはつまり
- 「この会社にはこんな技術出来る人がいるのか」と思われること
- 「この会社の、公開されてるこの技術、超良いな」と思われること
- 「この会社のエンジニアの環境、楽しそう」と思われること
- 結果、「この会社、すごい人が集まってる」感を出すこと
- それにより、「その会社で働いてみたい」「その会社にいるこの人と働いてみたい」人が増えていくこと
- などなど、だったりします
でもそれだけじゃなくて、
- エンジニアがプロダクトだけでなく、それに付随する技術的イノベーションを起こしていく助けになる (それによってプロダクトも更に良くなる)
- 社内でイケてる超最高な環境を作った時に社内で評価されることも嬉しいんだけど、はてブとかつきまくって、いいねとかつきまくることによる承認欲求を満たす (→ それによってエンジニアの次のやる気を…)
- うちに秘めがちになる技術情報をまとめたり言語化したりする機会になる
とかなんとか。
でも大変でしょ?
- まぁ、書くのは大変!
- 過去の会社でもブログを2つ立ち上げた僕もよく知っている
だけど、
- やっぱり技術発信楽しい!!
何か書くか、
基本的になんでも良いんだけど、
- 仕事で開発したライブラリ、ミドルウェアについて
- 開発の工夫
- エンジニア採用の工夫
- 業務フローの改善
- 勉強会で発表したよ、的な報告
- エンジニアの生活
- QAのこと
- CSのこととかもあってよいかも
- UI/UXのこととかも良いかもしれない → 非エンジニアの出演とか
そして、
- 続ける事が何より重要
- ささいなことでも発信
- ハードルを上げ過ぎないことも重要
- ちょっとした工夫とかの現場の話でも面白い
そして、今
ここまでが、ブログを始める前に書いた文書。
実際にエンジニアブログを今の会社で続けて約2年半、当初おもったよりもワークしていて、あのときにやり始めてよかったな、と思っている。今の会社は、当番制ナシ、ご褒美ナシ、でやっている。時間はそれなりにかかったが、みんなが書きたい、下書き書きました、と自発的に言ってきて、それが集まって一定のアウトプットになっている。
(追記: ご褒美ナシ、読者の脳内で「報酬ナシ」に変換されてシェアされると変なブラック感が出ちゃうので補足ですが、業務時間に給与支払われて書いています。ご褒美、というのは例えば “nn PVいったら1万円” みたいな報酬制度がない、という意味です)
続けることが何よりも重要、なのだけど、どうしたら続けられるのか、と自分なりに考えたことも書いてみる。結果論的なところもたくさんあるけれど。
- 書くこと自体に価値がある、と考えることが大事。費用対効果や短期的な成果を求めない。
- エンジニアブログ書こう、と言い続ける。最初の頃は、小さな結果、アウトプットを見つけたときに「これブログに書こうよ」と結構言って回った。
- 書いてくれた人は無条件で褒める。アウトプットをすること自体がすばらしい。
- 内容には色々いいたいことは出てくると思う。今のブログでも、イベントへの登壇報告ばかりが続いた時期は、エンジニアブログってそれでいいんだっけな、と思うこともあった。だけど、それでも良い。むしろそういった内容でも、とにかく “内容によっては書いてはいけない” とか、もっと平たく言うと “ショボい内容書いたらいけないんだ” と思われることはとんでもない損失なのだ。
- だからどのような内容でも良い。この会社のエンジニアブログに記事を書こうと言う発想になっている時点で1歩前には進んでいる。次はなにかネタを見つけたときに技術的な内容も書いてくれる。
- 今は、技術アウトプットにモチベーションの高い子が編集長を努めていて、他のメンバーに対して書こうよ、と言ってくれたり、クイックにレビューしてくれたりとしている。そういう仲間が増えたら是非そういう人にまかせてみるのも良いのかなと。
費用対効果や短期的な成果を求める人が周りにいると、我慢の時期が続くこともあるとは思う。だけどそこは一度ふんばって、続けてみる。
そんなかんじ。